ラストダンスに込めた思いは… 旧居留地文化祭、高校生らが演奏やダンスを披露
- 2021/07/18
- 18:23
18日の旧居留地(神戸市中央区)では、文化部の高校生らが活動の成果を発表する「居留地文化祭KOBE〜青夏〜」を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて5月16日の開催を延期した「神戸まつり関連行事」のうち、旧居留地エリアで開催を予定していた行事だ。受験や進学を控えて3年生にとっては最後の舞台になった。神戸市立神港橘高校の軽音楽部、神戸市立六甲アイランド高校のダンス部が出演。司会進行は神港橘高校の放送部が担当した。(1枚目の写真は出演者による記念写真)
神港橘高校の軽音楽部は「10月無口な君を忘れる」(あたらよ)や、「MATSURI BAYASHI」(KEYTALK)など4バンドが7曲を演奏(2枚目の写真)。六甲アイランド高校のダンス部は、ショートメドレーや学年ごとのダンスなどを披露した。最後は3年生が引退前の「ラストダンス」に思いを込めていた(3枚目の写真)。神港橘高校の放送部は、しっかりとした語り口で舞台上の演技などを紹介していた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて文化祭を含むほとんどの学校行事が中止になる中、神戸市は文化部の成果を披露する場を模索していた。居留地は1886年の神戸開港以来、日本での西洋文化の発信基地になった経緯もあり、旧居留地の地域団体である旧居留地連絡協議会として「音楽やダンスといった西洋文化に学び、育った若者が文化を発信するのに意義があると賛同した」(神戸パールミュージアムの内海芳宏館長)と、開催場所の提供を引き受けたことで実現した。
大人向けには代替行事などが開かれるケースが散見された一方で、高校生や大学生ら若者はほぼ行動が抑制されただけという面にも着目。「中止になった行事をなんとかしたいという大人としての気持ちも、もちろん大きい」(内海館長)などと、旧居留地に立地する企業などの間で話がまとまったという。
旧居留地では10月10日、11月7日などにも「文化祭」を計画。それぞれ15校程度の文化部が集まる予定だ。神戸朝日ビルと三井住友銀行神戸本部ビルの1階にそれぞれ特設ステージを開設し、演奏やパフォーマンスを披露する場を作る。両ビルを結ぶ浪花町筋では各部のブース出店に加え、神戸市立工業高等専門学校によるロボットの披露、神戸市立科学技術高校が修理した車椅子を海外に寄付する「空飛ぶ車椅子」の報告会なども予定する。
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