ロック・フィールド、冷凍フライの品ぞろえ拡充 暑い夏に「手軽さ」で提案

20210717フライ済み冷凍食品

 総菜大手のロック・フィールド(2910)がネット通販で販売する「フライ済み冷凍食品」の品ぞろえを強化している。従来は複数の種類の揚げ物を盛り合わせたセット商品だけを販売していたが、6月1日からカツレツやコロッケの単品販売を始め、販売品目数を拡充。同社サイト内のランキングで上位に食い込むなど、フライ済み冷凍食品の人気は高まっている。家庭で揚げ物を作るのが大変な夏場を迎え、電子レンジだけで調理できる手軽さもあわせて提案する。(写真はフライ済み冷凍食品の盛り付け例=ロック・フィールド提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとした「巣ごもり消費」を背景に、通販や宅配の利用が増加。ロック・フィールドの通販サイトも堅調だ。百貨店やショッピングセンターなどに出店する主力ブランド「RF1」などの店舗で同社製品を購入している顧客が、ほぼそのまま通販サイトも利用するようになったと分析。そうした中で、店舗では販売していない冷凍食品に顧客が注目し始めているという。

 なかでもフライ済み冷凍食品は、前年同月を上回って推移と好調。単品ではエビとイカのすり身を合わせた「海老カツレツ」(2個入り、税込み900円)や、北海道北見市端野町産の男しゃくいもを使った神戸コロッケで定番の「黒毛和牛のビーフコロッケ」(3個入り、同540円)などがサイト内ランキングの上位に並ぶ。セット商品では「海老カツと3種のコロッケセット」(3535円)も人気だ。「素材と調理法にこだわって作った製品を、チルド(冷蔵)同様に冷凍食品でも評価していただいている」(広報担当者)とみている。

 東京都と沖縄県には新型コロナの緊急事態宣言が発令されており、引き続き自宅で過ごす時間は長そうだ。だが家庭で食事を作る際はどうにも「キッチンの暑さ」という問題に突き当たる。特に揚げ物の調理は避けたいだけに、品質の高さと同時に電子レンジだけで調理できる「フライ済み冷凍食品」の手軽さが共感を得られると期待する。同社は通販サイトなどを通じて、冷えたビールとともに「夏こそ揚げ物」と提案を進めていきたい考えだ。

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