コープこうべ、廃棄の「外葉」をカネテツと共同で商品化 「ネクスト100」第1号に

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 生活協同組合のコープこうべ(神戸市東灘区)は、これまで食べられるのに廃棄していたホウレンソウの「外葉」を商品化した。かまぼこ大手のカネテツデリカフーズ(神戸市東灘区)と共同で、魚肉のすり身をホウレンソウと一緒に揚げた「ほうれん草ちぎり」を開発し、今月発売。設立100周年を2021年に迎えたコープこうべが次の100年に向けて開発する商品「コープネクスト100」の第1号と位置付けた。産地の「おおや高原」(養父市)で有機栽培のホウレンソウを生産する9月までの限定販売を予定する。

 ホウレンソウは出荷する前に外側の葉や規格外の葉を取り除くが、その量は全収穫量の約2割、多いときは1日に100キログラムになる日がある。「食べられる物なのに」という生産者の問題意識を共有したコープこうべの担当者が、かねて一部商品の製造を委託していたカネテツデリカフーズに相談して商品開発が始まった。ちぎり揚げと呼ばれる野菜とすり身の揚げ物は、多くはレンコンやゴボウのように硬さのある野菜を使うが、形が安定しないホウレンソウの葉で作る揚げ物だけに、作り方などの工夫が必要だった。

 試作品ができた段階で、組合員の声を取り入れようと商品開発会議を開催。商品のコンセプトを出席した組合員に伝えたうえで、商品の普及に向けて意見を出し合った。さらに商品を組合員が自宅で試作品を食べて、感想から味の濃さや、こしょうが効きすぎていないか、といった味の調整をした。こうした規格外原材料の有効活用や地域の活性化など、地域課題を解決する商品として、コープこうべが生産者や取引先と共同で開発した商品「コープネクスト100」の第1号にふさわしいと判断した。

 掛け声になっているSDGs(国連の持続的な開発目標)や、人権や社会・地球環境に配慮した消費行動「エシカル消費」への注目度が高まる中で「ほうれん草ちぎり」は、こうした商品開発のモデルになりそうだ。コープこうべによると「コープネクスト100」の第2号は、秋ごろの発売をめざして準備中という。「ほうれん草ちぎり」は、コープこうべの店舗でのみ販売。販売数量は、ほうれん草の生産状況によって変動する。価格は100グラム・192円(税込み)とした。

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