(解説)兵庫知事選、上がるか投票率 「平成最高」は01年の56%・一覧表

20210715知事選投票率

 18日の兵庫知事選まで、あと3日に迫った。現職の井戸敏三知事が立候補せず、20年ぶりに立候補者の全員が新人という構図で選挙戦が続いている。誰が新たな知事に選ばれるかというのと同時に気になるのが、投票率は上がるのかという点だ。市長や町長といった基礎自治体の首長と異なり、やや遠い存在といわれる知事の選挙に、どれほど強い関心が持たれたかを示す指標になる。ただ平成時代の約30年間に実施した8回の知事選を振り返ると、投票率は必ずしも好成績とは言いがたい(表)。

 本来ならば全員参加が筋にもかかわらず、平成時代の8回の知事選で投票率が50%を上回ったのは2回にとどまる。しかも50%を超えた01年と13年は、いずれも参院選とのダブル選挙だった。このうち01年は貝原俊民前知事が任期途中で退職を申し出たことによる選挙で、今回同様の立候補者が全員新人。参院選だけでなく知事選自体の注目度も高まったとみられ、このときの投票率が56%と、過去30年で最も高かった。

 一方、最も投票率が低かったのは次の05年の知事選だった。井戸知事が2期目に挑戦した選挙だが、そもそも立候補者が井戸氏の他に1人しかおらず、注目度が低下したようだ。加えて同時に国政レベルの選挙がなく、知事選のためだけに投票所に足を運ぶのを嫌った有権者が多かったということだろうか。03年に期日前投票の制度が導入されて、投票日以前の投票が簡単になった最初の選挙だった。

 同時に国政レベルの選挙を実施しなかった知事選として、最も投票率が高かったのは前回(17年)の知事選だ。知事選単独の選挙としては唯一、40%の「大台」を上回った。兵庫県の知事選としては珍しく著名人が立候補。コラムニストの勝谷誠彦氏が出馬し、現職の井戸氏に挑戦したことで関心が高まった。結果は井戸氏に敗れたが、知事選の活性化にはつながったといえそうだ。

 今回の知事選は、淡路市では市議選(定数18)とのダブル選挙、上郡町では町長選と町議選(定数10)とのトリプル選挙になる。地域の選挙に関心が高まれば、知事選の投票率向上にもつながるか注目したい。

 今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、投票所での密集を回避するため選管が期日前投票の活用を呼びかける。それなら、そろそろ投票所に足を運ばなくても投票できる電子投票も、真剣に検討する時期かもしれない。投票率の向上につながるだろうし、開票所の密集を避けることにもつながるだろう。

(神戸経済ニュース編集長 山本学)

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