カルナバイオ、新株予約権で36億円規模の資金調達 米キャンターに第三者割当

 創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)は14日、新株予約権2万4873個を発行して資金調達することを決めたと発表した。米証券のキャンターフィッツジェラルドに第三者割当で新株予約権を発行。権利行使すると100株になる新株予約権1個の価格は590円で、総額は約1467万円だ。当初の権利行使価格である1株1449円で計算すると、新株予約権がすべて権利行使されれば約36億円の資金調達になる。

 権利行使価格は株価に応じて毎週変動する。カルナバイオが新株予約権を通じて資金調達するのは19回目だが今回は、米キャンターが権利行使して取得した株券を、市場外取引で海外投資家に売却することを初めて取り決めた。新株予約権の引き受け会社が株券を市場で売却した際に、需給悪化で株価に影響が出るのをできる限り回避すると同時に、海外投資家が安定株主として定着することなどをねらう。

 新株予約権は30日に発行。権利行使期間は8月2日から2023年8月1日まで。調達した資金は創薬事業の研究開発費に充てる。

 一方、2019年に発行した第18回の新株予約権の権利行使期限が今月末に迫る中、権利行使されずに残った373個の新株予約権を29日付で買い取り消却することも決めた。2019年に第18回の新株予約権を割り当てたBofA証券(割り当て当時はメリルリンチ日本証券)からの取得費用は308万円になる。カルナバイオは新株予約権の発行と買い取り消却について業績予想への影響は軽微としている。

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