ATAOの3〜5月期、純利益77%減の700万円 広告・販促費を大幅強化で

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 バッグや財布を企画・販売するスタジオアタオ(ATAO、3550)が13日に発表した2021年3〜5月期の連結決算は、純利益が前年同期比77%減の700万円だった。実店舗の営業時間数の増加や広告展開などで増収だったが、ILEMER(イルメール)ブランドの広告費の支出を大幅に強化したのが響いた。テレビCMの実施で広告費は前年同期の約4倍、ネット向けやSNS広告なども増やし販促費も28%増えた。営業利益は76%減の2000万円。

 売上高は前期比23%増の10億円になった。前年同期は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた、最初の緊急事態宣言が発令された時期で、臨時閉店などが相次いだ営業が出ていた。今年は東名阪などに3回目の緊急事態宣言を発令した時期に重なり、臨時閉店や営業時間の短縮もあったが、前年同期に比べると営業日数や営業時間数が多かった。さらにテレビCMなど広告や販促の効果で、イルメールブランドの販売増も寄与した。

 22年2月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益はトントン、売上高は12%増の45億円を見込む。3〜5月期に新型コロナの影響は残るとみていたが、緊急事態宣言による実店舗の臨時閉店までは織り込んでいなかったという。ただ同社では、業績予想を修正するまでの影響にはならなかったとみている。

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