トーホー、6月の売上高3.6%増 3カ月ぶり前年比減

 トーホー(8142)が発表した6月の売上高動向は、全店全業態ベースで前年同月比3.6%減になった。3カ月ぶりに前年同月を下回った。前年同月に飲食店が休業や営業時時間の短縮をしていた反動で業務用食品は回復が続き、主力の業務用食品卸売り(DTB)は2.4%増と4カ月連続で前年同月を上回った。だが、消費者向けの食品は「巣ごもり需要」の追い風が一巡した。

 「A-プライス」などを展開するキャッシュアンドキャリー(業務用食品現金卸売り、C&C)は巣ごもり需要の反動で17.7%減。「トーホーストア」の食品スーパー事業は、競争激化などを受けて1.7%減。フードソリューションは前年同月に緊急事態宣言を受けて需要が落ち込んだ反動で14.8%減だった。既存店ベースでは、C&Cが16.8%減、食品スーパーは2.7%減になった。

 前年同月の動向と掛け算すれば、6月の売上高動向はトーホー全体で19年6月との比較で約21%減、DTBで同25%減程度だったことが分かる。引き続き新型コロナの影響で収益が下押しされた様子がうかがえる。

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