井戸兵庫知事、ワクチン不足「国はもっと反省して」 アストラゼネカの活用提案
- 2021/07/11
- 10:45

兵庫県の井戸敏三知事(写真)は11日午前、テレビ会議システムを通じて開催した全国知事会で、新型コロナウイルスを巡る最近のワクチン供給不足について、「国はもっと反省してもらわないといけない」と述べ、政府の供給責任に言及した。「ようやく(ワクチン接種の)体制が整って進めようと思ったら、『供給できません』では話にならない」と追及。「早く供給スケジュールと量を示していただき、それによって(自治体が接種の予定を)再スケジュールするので、早く示せと申し上げたい」と国に求めた。あわせて「各市町にどのぐらいの配分か予測できるような示し方が必要だ」と主張した。
さらに「ワクチンの量が足らないなら、アストラゼネカのワクチンをどうして使わないのか」とも指摘した。「国内で製造しているワクチンということもあり、たとえば職域接種で希望するところには供給してもよい、といった制度を作ればどうか」と提案した。厚労省は英アストラゼネカが開発した新型コロナワクチンの製造販売を承認しているが、接種後に血栓ができる事例があるとして、公的な接種に使用しないことも決めている。
このほか、変異株の解析体制については「保健所設置市でも設備の研修などが済んでいないところがあり、これについての国としての対応もお願いしたい」と要望した。このほか中小企業の資金繰り対策として、都道府県の制度融資でも実質無利子無担保を復活させるよう求めた。
この日の全国知事会は新型コロナウイルス緊急対策本部として開催。東京都に緊急事態宣言が再発令されたのを受けて、いわゆる「水際対策」の強化などを求める提言書をまとめる方針だ。
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