三宮再開発 「感染症に強い都心」になれるか、神戸市が有識者の検討会

20210710三宮感染症検討会

 神戸市は9日、三宮再開発の中に感染症対策を組み込むことができるか有識者に意見を求める「都心三宮における感染症に強い空間ガイドライン等検討会」の第1回会合を開催した(写真)。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、感染症対策への関心が高まった。安全・安心な街づくりを展開するうえで、「感染症対策」との観点を盛り込めるか、盛り込むとするならどういった手法があるかなどを検討する。室内環境が専門の小林知広・大阪大准教授を座長に、都市政策、公共空間デザイン、建築計画、感染症の5人の専門家が集まって議論する。

 この日はまず、神戸市が有識者に意見を求めるうえで問題意識を提示。感染症対策を実施するならどういった施設になるのか、取り組みやすさについてはどう考えれば良いのか、といった論点を示した。加えて、仮に三宮再開発で新たにできる建築物に感染症対策を盛り込むとすれば、建築基準のように目安や基準、ガイドラインのようなものに落とし込めるのか、といった視点も提示した。一方で、有識者の間では、感染症に関する知見は日々進歩することから、建築基準のように固定的なルールを設けることは難しいとの見方でほぼ一致した。

 ただ新型コロナを気かけに、改めて換気について関心が高まったほか、他人と距離を取ることも感染対策になるとの認識が広がった。安心して三宮に人が集まれるようにするために、神戸市は何らかの形で三宮再開発に感染症対策の視点を取り入れたい考えだ。この検討会では3回程度の会合を開催して、秋ごろにも専門家の意見を、とりまとめる方針だ。


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