家次神商会頭「ワクチンパスポートできたらアプリで」 国際的に通用を期待

20210705家次神商会頭

 神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長、写真)は5日の定例記者会見で、海外渡航などの際に新型コロナウイルスのワクチンを接種済みであることを示す「ワクチンパスポート」について、「できたらアプリケーションを作るのが良いだろう」と述べ、政府が今月にも配布を始める紙のワクチンパスポートでは不十分との見方を示した。さらに家次氏は「グローバルに標準化されたものでないと、その国によって違うものであれば使いにくいだろう」とも話した。

 家次氏は「ZOOM(ズーム)やTeams(チームス)などネットでの会議も普及したが、やはりフェース・トゥ・フェース(対面すること)は非常に大事だ」と指摘。「できるだけ早く、そういうことができるように」、ワクチンパスポートが国際的に通用する必要があるとの見方を語った。ワクチン接種の証明がないと「海外から日本に戻ってくると2週間留め置きになるうえ、公共交通機関が使えない」ことから、「まだ関空便が少ない中で、成田や羽田からタクシーで家に帰るなどありえない」と語り、ワクチンパスポートの円滑な運用に期待した。

 一方で、次の兵庫県知事に求めることについて記者が質問すると、「行政ということで、大きくごろごろっと変わる話ではないが、過去にこだわるべきでもないわけで、新しい知事には継続性と革新と両方をバランスよくやっていただくのは大事」と述べ、18日に投開票する兵庫県知事選で新たな知事が選ばれることに期待感を述べた。今回の知事選では5期20年を務めた井戸敏三知事が出馬せず、新人5人が立候補した。

 退任する井戸知事の経済政策については「政策は堅実にやってこられた」と評価した。「発言については、そこまで言わんでええやないかと思うときもあった」と苦言を述べながらも「政策実行、行政手腕そのものは素晴らしく、従って5期20年間も務められたのではないか」と話していた。

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