1〜3月期兵庫県GDP0.8%減 民需減少も個人消費は3期連続プラス

20210630兵庫県GDP

 兵庫県が30日に発表した2021年1〜3月期の県内総生産(GDP、季節調整済み)は、物価変動の影響を除く実質(2011年基準)が20年10〜12月期との比較で0.8%減少した。年率換算では3.0%減。3四半期ぶりのマイナス成長になった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、期間中には昨年4〜5月に続き2回目の緊急事態宣言が発令された。このため民間企業を中心として設備投資に慎重な動きが広がったことなどを反映した。ただ、兵庫県は季節調整の影響で、今後大幅な修正が入る可能性があるとして、今回の20年10〜12月期との比較値(前期比)は「参考値」とした。

 参考値ながら支出の項目別に見ると、構成比が全体の64%を占める民間最終消費支出(主に個人消費)が0.1%増と3期連続で前期比プラスになった。このほか民間住宅投資が3期ぶりにプラス。民間企業設備投資が6.3%のマイナスだったのに対し、個人消費など個人の支出が景気を下支えした様子が浮かび上がる。

 生活実感に近いとされる、物価変動を考慮しない名目GDPは5兆2236億円と、20年1〜3月期に比べ0.5%減少した。2四半期ぶりに前年同期を下回った。

 季節調整の影響で、3月31日の発表時には前の期比1.7%増(参考値)としていた20年10〜12月の実質GDP伸び率は、1.6%増に下方修正された。年率換算では6.6%増になる計算だ。数値は引き続き参考値で、今後も修正される可能性がある。

 内閣府が9日発表した日本全体の1〜3月期の実質国内総生産(GDP)成長率の確報値は、実質で前期比1.0%減だった。速報値(1.3%減)から下方修正された。3四半期ぶりのマイナス成長だった。

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