5月の兵庫県有効求人倍率、4カ月ぶり改善 「厳しい状況」判断継続

 厚生労働省の兵庫労働局が29日に発表した5月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント上昇の0.94倍だった。1月以来4カ月ぶりに前月比で上昇した。兵庫労働局は足元の雇用情勢について、「求職が求人を上回っており、厳しい状況にある」との情勢判断を継続した。加えて「新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」との見方も維持した。

 有効求人数は前月比0.3%減の7万8982件と3カ月ぶりに減少した。有効求職者数は同0.5%減の8万4411件と3カ月ぶりに減少した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は1.69倍。前月の1.59倍から0.10ポイント改善と2カ月ぶりに前の月を上回った。新規求人数が5.7%減の2万4385件と2カ月連続で減少した。就業地別の有効求人倍率は前月比0.02ポイント改善の1.03倍と、2カ月連続で改善した。

 企業の新規求人は原数値で前年同月比1.3%増と、3カ月連続で増加した。業種別では、サービス業(他に分類されないもの)が11.4%増、生活関連サービス業・娯楽業が63.1%増、医療・福祉が2.4%増など。半面、宿泊業・飲食サービス業が28.7%減、卸売業・小売業が2.9%減、運輸業・郵便業が5.1%減などだった。

 全国統計では、厚生労働省が発表した同じ月の有効求人倍率(季節調整値)が前月から横ばいの1.09倍だった。
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