スーパーコンピューター「富岳」が世界4冠を再防衛 3月に本格運用開始

20200723富岳

 理化学研究所は28日、富士通と共同開発して計算科学研究センター(神戸市中央区)で3月に本格運用を開始したスーパーコンピューター「富岳」(写真=資料)が、世界のスーパーコンピューターの性能ランキングである「TOP500」など4つの主要なランキングで、3回連続の首位を獲得したと発表した。富岳は昨年6月に、世界で初めて4つのランキングで同時に首位を獲得。昨年11月には同ランキングで「4冠」を初防衛していた。高性能計算技術に関する国際会議「ISC2021」で発表された。

 富岳が1位になったのは「TOP500」に加え、実際のアプリケーションなどでよく利用される計算方法でみた処理速度のランキング「HPCG」、人工知能(AI)で主に使用する演算方法でみる性能の指標「HPL-AI」、ビッグデータの分析で重要になる大規模グラフ解析の性能ランキング「Graph500」の4つのランキングだ。いずれも年に2回発表される。理研によると、4つのランキングで1位を獲得したことは富岳の「総合的な性能の高さ」を示すという。

 理研・計算科学研究センターの松岡聡センター長は「今後もそのパワーを幅広く我が国のSociety5.0/SDGs に貢献できるよう『富岳』を高度化発展させていく」とのコメントを発表した。神戸を拠点にスーパーコンピューターの産業利用を促進する計算科学振興財団の秋山喜久理事長は「超スマート社会-Society5.0の実現に向けた中核的な科学技術基盤として、 さらに成果を積み上げ、科学技術や産業の発展により一層貢献されることを期待」などとコメントを発表した。

 兵庫県の井戸敏三知事は「きっと、この中から、ポストコロナの新時代を切りひらく、新たな知見やテクノロジーが生まれるに違いない」と期待するコメントを発表した。神戸市の久元喜造市長もコメントを発表し、「神戸発の研究成果を世界に発信し、今後の我が国の科学技術の発展や産業競争力のさらなる強化につながることを大いに期待している」と述べた。

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