川重の株主総会、ワクチン職域接種に関する質問も 出席株主数は前年並み
- 2021/06/25
- 12:15
川崎重工業(7012)が25日に開催した定時株主総会は、質疑応答で株主から新型コロナウイルスのワクチン職域接種に関する質問があった。同社では、早ければ来週にもワクチンの職域接種を開始し、関係会社を含めて約2万7000人を対象に実施することを説明した。おおむね10月末までに、対象の全員に2回の接種を終えたい考えだ。ただ開始の時期が遅れる可能性も残り、人数の多い工場などでは11月にかかるかもしれない、としている。
質問した株主は5人。役員は、株価下落や無配の痛みを株主ともっと共有するべきではないか、との質問も出た。これに対しては、役員報酬のうち業績連動分の割合を高めているうえ、業績連動型の株式報酬制度を取締役などに導入すると説明。業績悪化によって株価が下落することの痛みを、役員も負う仕組みが取り入れられていると主張した。
新型コロナウイルスの感染対策を目的に、事前で書面やネットでの議決権行使を呼びかけた。さらに会場でも報告事項の説明を一部簡略化。滞留時間の短縮をめざし、感染リスク抑制をねらった。川重の株主数は10万人を超えるが、出席株主数は76人と、昨年(74人)並みだった。
議決では取締役の選任など2議案を会社提案通り可決した。川重の株主総会は神戸国際会館こくさいホール(神戸市中央区)で開催。午前10時に始まり、午前11時に終了した。所要時間は昨年(40分)よりもかは長かった。
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