井戸兵庫知事にフランス勲章「シュバリエ章」 日仏の交流・発展に寄与で
- 2021/06/18
- 02:30
兵庫県の井戸敏三知事が17日、フランス政府から国家功労勲章シュバリエ章を授与された。フィリップ・セトン駐日フランス大使は同日午後に兵庫県公館を訪れ、井戸知事に授与した。兵庫県と仏セーヌ・エ・マルヌ県、アンドル・エ・ロワール県との友好提携が2021年で30周年を迎えた。さらに兵庫県は2000年に仏アヴェロン県、13年にノール県とも友好提携を結ぶなどで、仏政府は井戸氏が知事として兵庫県を中心とした日本とフランスの交流や発展に大きく寄与したと評価した。
東京五輪を控えてフランスの柔道チームは姫路市で、陸上チームは三木市で事前合宿を実施する。受け入れはそれぞれ県市共同のプロジェクトだ。井戸氏がフランスを訪れた際に、当時の仏スポーツ相に直接交渉して合宿を誘致したのも功績の1つという。授与を受けた井戸氏は「神戸開港前から神戸に領事館を置くなど、フランスと兵庫県との縁は深い」「多くの関係者の努力に対して、代表で授与していただいたと考えている」と話していた。
セトン大使は今後の兵庫県とフランスの関係について「井戸知事が開いた(日仏交流の)道をこれからも継続し、自治体間の対話やパートナーシップをもっと促進することが大切だ」と話す。さらにフランス企業の兵庫県への進出、兵庫県の企業のフランスへの進出やフランス企業への投融資といった経済交流の活性化にも期待を語った。「デジタル社会への移行や、低炭素社会の推進など両国のめざすものには同じ方向性がある」と述べた。
日本でのフランス勲章の授与は通常、東京のフランス大使館で開催する。ただセトン大使の意向で、井戸氏への授与式は神戸で開催を計画していた。当初は昨年内にも、日仏協会としては最も歴史がある神戸日仏協会の創立120周年を記念した総会を開催し、授与式を兼ねる計画もあったという。ただ新型コロナウイルスの感染拡大、緊急事態宣言などで延期が相次ぎ、勲章の授与だけを実施することになった。(写真はセトン大使=左、イルマン駐京都フランス総領事=右=とともに記念写真に収まる井戸氏と勲章)
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