川重、最新型ヘリ「D-3」が型式証明を取得 エアバスヘリと共同開発

20210615川崎BK117D-3

 川崎重工業(7012)が仏エアバス・ヘリコプターズと共同開発したヘリコプターシリーズの最新型「H145//BK177 D-3」が国土交通省航空局の型式証明を取得した。同機種の安全性と環境適合性が日本の基準に適合したことを示し、国内での飛行が可能になった。同機種はすでに警察庁などから受注しており、22年にも納入する予定だ。

 「H145//BK177 D-3」は現行機である「H145//BK177 D-2」の改良型。フルフラットの床面を備えた広いキャビン(室内)に加え、観音開きの後部ドアでヘリコプターを多用途に利用できる特徴は「D-2」から引き継いだ。一方で、「D-3」は、5枚羽根の最新メーンローター・システムを採用したことなどで、有効搭載重量は約150キログラム増加。整備期間も短縮できた。

 全長13.54メートル、胴体の全幅1.73メートル、高さ3.98メートル。定員は標準で10人、最大で12人だ。最大速度は時速263キロメートルで、標準タンクを搭載した場合の航続距離は722キロメートルになる。自動操縦装置や全地球測位システム(GPS)地図表示装置、地形認識警報装置(HTAWS)などを装備している。(写真はD-3型へ改修後にドイツで試験飛行する川重の社用機=川重提供)

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