カルナバイオ、がん治療薬の開発で臨床試験を開始 国内で患者に投与

 創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)は14日、新たながん治療薬の開発で臨床試験(治験)を国内で始めたと発表した。同社が作り出した、がん治療薬候補の「AS-0141」を、最初の患者に同日投与した。切除ができない進行や再発、遠隔転移が発生した腫瘍ができるがんの患者が対象。開始したのは「第1相」と呼ばれる臨床試験で、徐々に投与量を増やして安全性などを確認する。

 カルナバイオサイエンスはAS-0141の開発権・販売権・製造権を昨年6月に再取得した経緯があった。その後はAS-0141の治験を自社で進める計画を表明。2月に治験を国内で実施する計画も示しており、ほぼ計画通りの進ちょくといえそうだ。治験の費用は21年12月期の業績予想に織り込み済み。

 今回の「第1相」の間に、有効性などを調べる「第2相」に向け、投与する量を明らかにする計画だ。多くの患者で検証する「第3相」を終えるまで、臨床試験の期間は通常3〜7年とされる。さらに1〜2年かけて承認申請と審査があり、許可が出れば医薬品として製造販売できるようになる。

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