久元神戸市長、変異株「全国知事会の対応は理解できない」  都道府県の動き批判

20210611久元神戸市長

 神戸市の久元喜造市長(写真)は10日の定例記者会見で「全国知事会の対応は理解できない」と述べ、新型コロナウイルスの変異株を巡る都道府県の対応を批判した。久元市長は、変異株であることを認定する「ゲノム解析は本来、都道府県の衛生研究所の仕事」と指摘。変異株の分析や、情報収集など知事会は「国にやってくれ、やってくれというだけで、どうして自分でやろうとしないのか」と疑問を投げかけた。
 
 神戸市は新型コロナ感染者の全員について、採取できるウイルスを神戸市健康科学研究所に集約してゲノム解析を実施。解析できるウイルスは通常なら全体の6〜7割、感染が拡大すると4割程度になる。だが、多くの都道府県で実施しているゲノム解析は多くがサンプル検査。新たな変異株の台頭をいち早く把握できる体制でないのが現状だ。

 久元氏は、都道府県にも神戸市同様のゲノム解析を「やっていただきたい」と主張。全国の都道府県には政令市である神戸市と同様に衛生研究所を持つ。「全部の都道府県の衛生研究所がPCR検査とゲノム解析をおこない、その情報が国立感染症研究所に集約され、変異株ごとの感染力の強さとか、重症化リスクとか、ワクチンへの影響といった危険性をを国立感染症研究所がきちんと発表して、国民に対してアラームを発するのが変異株への対応のあるべき姿ではないか。だが、これができていない」と、なげく。

 神戸市は、従来の新型コロナウイルスに比べて感染力が強いとされた変異株「英国型」が広がる様子を3月1日、全国に先駆けて発表。その後も英国型の比率が高まっていることを随時発表した。神戸市の動きを受けて政府や関係機関が何か手を打てば、現在まで続く3回目の緊急事態宣言は形が違っていたのではないか、との記者の質問に久元氏は答えて話した。

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