塩野義の検査試薬、コロナ重症化リスク判定で追加承認 シスメックスが販売

20210608HISCLTARC試薬

 塩野義製薬(4507)は7日、シスメックス(6869)と共同で2014年に開発した検査試薬「HISCL TARC(ヒスクル・タルク)試薬」(写真=シスメックス提供)について、新型コロナウイルスの重症化リスクを判定するのに使用する適応追加の承認を同日取得したと発表した。シスメックスの全自動免疫測定装置「HISCL(ヒスクル)」シリーズを使って、血清中に含まれるタルク(TARC)と呼ばれるたんぱく質の一種を計測し、早い段階で重症化しやすい新型コロナ患者か見極める手がかりにする。

 国立国際医療研究センター(東京都新宿区)の臨床研究で、新型コロナで重症化する患者は発症初期から血清中のTARC値が低い数値になることを確認。これまでアトピー性皮膚炎に関する検査試薬として使っていたHISCL TARC試薬を利用できることも判明し、適応追加の承認を申請していた。シスメックスのHISCLシリーズを使って検査することで、約17分で重症化しやすい患者か判定するTARC値を測定できる。同試薬は塩野義が製造し、シスメックスが医療機関などに販売する。

 重症化リスクが高い患者を入院管理、リスクが低い患者を宿泊療養や自宅療養にするといった最適な措置につなげるのに寄与する見通しだ。さらに重症化の数日前に血清中の濃度が上昇するたんぱく質「インターフェロン・ラムダ3」の計測と併用することで、重症化への兆候も監視できる。医療現場でのより適切な治療への準備や、医療資源の適切な配分にもつながる公算だ。

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