神戸市、欧州のスタートアップ誘致でセミナー 育成・支援事業を紹介

 神戸市は3日、欧州の企業を神戸市に誘致する一環として、10日にスタートアップ企業向けのオンラインセミナーを開催すると発表した。神戸市と米有力ベンチャーキャピタルの500スタートアップスが共同で展開するスタートアップ育成プログラム「500 Kobe Accelerator(500神戸アクセラレーター)」など、神戸市が実施している育成・支援事業などを紹介する。神戸市による欧州のスタートアップに的をしぼった取り組みは初めて。

 神戸市は2020年5月に企業誘致を目的とした欧州の拠点「Wirtschafts-Offensive Kobe」(ビルトシャフツ・オフェンシフ神戸)を独フランクフルト郊外のミュールハイムに開設。センサーや道具などをネット接続する「IoT」や、AI(人工知能)といった分野など技術革新で日本より先行するドイツ企業の誘致を目指して活動を始めた。今回「未来の大企業」であるスタートアップにも神戸市の事業を紹介し、日本語でなくても参加できる神戸の事業の認知度を高めたい考えだ。

 セミナーの内容は、20年秋開業した国連機関「国連プロジェクトサービス機関(UNOPS、ユノップス)」のスタートアップ支援拠点「グローバル・イノベーション・センター(GIC)ジャパン神戸」(神戸市中央区)や500 Kobe Acceleratorを紹介。さらにGICジャパン神戸の担当者と神戸市独拠点の担当者、500 Kobe Acceleratorを受講したシンガポール社の経営者らによるパネル討論を実施する予定だ。

 セミナーは日本時間10日午後4時〜午後5時半に、テレビ会議システムの「ZOOM(ズーム)」を使って開催する。使用言語は英語で、参加費用は無料。参加を希望する場合は専用フォームから申し込む。すでにドイツのほかチェコ、ポーランド、フランスと欧州各地から申し込みがあった。神戸市は現地の商工会議所や大学などを通じて、引き続き欧州のスタートアップからの参加を呼びかける。

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