ベンチャー企業こそ「社訓」が必須? 東大TLOの山本社長が講演

 ベンチャー支援といえば事業プランや資金計画に助言することに目が向かいがちだが、地味だけど土台として重要なのがチームビルディング--。こう話すのは、東京大学で開発した技術の事業化を支援する東京大学TLO(東京都文京区)の山本貴史社長だ。神戸医療産業都市推進機構(神戸市中央区)がスタートアップ支援の一環で29日に開催した講演会で、2000年から同社の社長を続ける山本氏は「技術がダメで失敗するベンチャーよりも、チームがダメで失敗するベンチャーの方が多いと感じている」と語る。

 東大発ベンチャーといえば、東証マザーズにオンコセラピー・サイエンス(4564)やナノキャリア(4571)が上場するなど、大規模な資金調達の成功例もある。ただCEO(最高経営責任者)やCOO(最高執行責任者)、CFO(最高財務責任者)がそれぞれ優秀なのに、方向性が異なることが後になって分かったり、さらに大学発ベンチャーの場合は技術の発明者の発言が混乱を招いたり、といったケースもあるそうだ。そこで全員が会社の方向性を確認する「ベクトル合わせ」が重要になる。そうした観点から「ベンチャーこそ『社訓』を作ったほうがいい」と山本氏は強調していた。

 チームビルディングは大企業などで、人事異動の結果として新たにできたチームを円滑に始動するのを目的とした研修などに、多く取り入れられている。だが、同僚の間で意識をすり合わせるチームビルディング研修は、スタートアップにも役立つと山本氏は指摘する。神戸医療産業都市推進機構は、神戸医療産業都市に進出したスタートアップで希望するチームには、そうした研修も受けられるようにした。同機構の三重野雅文専務理事は「ヒト、モノ、カネの支援で育成したい」と、乗り出して3年が経過したスタートアップ支援の方針を改めて話していた。

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