4月の兵庫県有効求人倍率4カ月ぶり低水準 求人増も「厳しい状況」

 厚生労働省の兵庫労働局が28日に発表した4月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント低下の0.93倍だった。2020年12月(0.91倍)以来4カ月ぶりの低水準になった。兵庫労働局は足元の雇用情勢について、「求職が求人を上回って」推移していることから、「厳しい状況にある」との情勢判断を継続した。新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響について「引き続き注意する必要がある」との見方も維持した。

 有効求人数は前月比3.2%増の7万9209件と2カ月連続の増加だった。有効求職者数も同3.3%増の8万4812件の増加と2カ月連続で増えた。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は1.59倍。前月の1.79倍から0.20ポイント悪化と2カ月ぶりに前の月を下回った。新規求人数が8.0%減の2万5846件と2カ月ぶりに減少した。ただ、就業地別の有効求人倍率は前月比0.02ポイント改善の1.01倍と、2カ月ぶりに1倍を上回った。

 企業の新規求人は原数値で前年同月比13.8%増と、2カ月連続で増加した。業種別では、医療・福祉が16.6%増、サービス業(他に分類されないもの)が17.9%増、製造業が22.0%増など。半面、宿泊業・飲食サービス業が12.3%減少した。

 全国統計では、厚生労働省が発表した同じ月の有効求人倍率(季節調整値)が前月に比べ0.01ポイント低下の1.09倍だった。小幅ながら2カ月ぶりに低下した。

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