(動画)世界初の液化水素運搬船・水素輸入基地を公開 川重・岩谷産など



 川崎重工業(7012)や岩谷産業(8088)などが参加する技術研究組合「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構」(HySTRA)は24日、オーストラリアで生産した水素を輸入する実証事業に使う世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」を報道機関に公開した。あわせて神戸空港島(神戸市中央区)に建設した液化水素の輸入基地「Hy touch神戸」もあわせて公開した。実証事業は21年度下期の開始をめざす。

 「すいそふろんてぃあ」は6月からタンクに水素を入れる試験を始め、仕様通りに完成したかを確認する。マイナス253度の液化水素を急激に入れるとタンクに負荷がかかるため、1250立方メートルのタンクを3週間かけて液化水素で満たす計画だ。一連の試験を通過すれば日本海事協会から船級認証を受け、外洋を航行できるようになる。全長116メートル。運ぶのは水素だが、機関は一般の船舶と同じディーゼルエンジンだ。

 地上側(Hy touch神戸)にある球形の水素タンクはすでに液化水素で満たされている。容量は2500立方メートルで、「すいそふろんてぃあ」で運べる液化水素2回分が保存できる。オーストラリアから運搬する水素は、商用には使わない。ただポートアイランド(神戸市中央区)にある実証事業に使った水素発電施設の燃料として、新たな実証事業向けに供給する可能性はあるようだ。

 HySTRAはオーストラリアから液化水素が輸入できるのを実証する技術研究組合で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業として事業を実施する。日豪間輸送が可能であると確認できれば、オーストラリアで生産する未利用資源の褐炭(かったん)から作った安価な水素を輸入しやすくなり、燃料としての水素の価格を押し下げるのに寄与する見通しだ。

 HySTRAには川重、岩谷産のほか英蘭シェルの日本法人であるシェルジャパン、電源開発(Jパワー、9513)、丸紅(8002)、ENEOS(5020)、川崎汽船(9107)が参加している。

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