神戸同友会の服部・新代表幹事「自由闊達にアイデア出し合い活動」 記者会見
- 2021/05/21
- 16:18
神戸経済同友会の代表幹事に21日付で就任した、りそなホールディングス(8308)傘下で神戸市中央区に本社を置く「みなと銀行」(神戸市中央区)の服部博明会長は、同日の記者会見で「自由闊達(かったつ)にアイデアを出し合い、一体感を醸成しながら同友会活動を盛り上げ、地域のみなさまから一層評価される同友会にしていきたい」と抱負を語った。新型コロナウイルスの感染拡大は収束が見極めづらい中で「経済をすみやかに回復するために地域全体を元気にする、地域の元気を作り出すことを考えたいと強く思っている」と意気込んだ。服部氏は同日退任するバンドー化学(5195)の吉井満隆社長と交代で、代表幹事に就任する。
服部氏は「コロナ禍は高齢化社会やデジタル化、環境など社会的な構造改革の時間軸を早める契機になった」と指摘。「東京一極集中から地方回帰への『チャンスの芽』も出始めている」「産官学金が連携して、産業の高度化、再構築、産業の育成、若者を中心とした交流人口増加、地域の魅力向上、といった課題解決に向けて地域をプロデュースしていくことが必要だ」と主張した。服部氏の任期は2023年5月までの2年間を予定する。
代表幹事の任期2年目が始まった川崎重工業(7012)顧問の富田健司氏は、「新型コロナに翻ろうされ、1年目は満足な動きができなかった」という。22年春に神戸で開催を予定している「全国経済同友会セミナー」に対しては「成功に向けて総力を挙げたい」と力を込めていた。
2年の任期を終えて退任した吉井氏は「肩の荷が降りたような、そし一抹(いちまつ)の寂しさがあるような、複雑な感じ」と心境を語った。新型コロナの感染拡大にを受けて「積極的に人が集まって、語らうことを推進できなかったのは、忸怩(じくじ)たる思い」と任期を振り返った。服部氏については「後任ということで指名させていただいたが、満を持しての本命登場」と述べ、服部氏への期待を語った。
神戸経済同友会は22日午後にテレビ会議システムを活用して総会を開催。服部氏の代表幹事就任と吉井氏の退任を正式に決めた。神戸経済同友会では任期2年の代表幹事が2人就任し、1年ごとに交代する慣例になっている。
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