川重、海底パイプライン検査の無人機を初受注 世界初ロボットアーム搭載

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 川崎重工業は18日、世界初の海底パイプライン検査用ロボットアームを搭載した自律型の無人潜水機「SPICE」(図=川重提供)を受注したと発表した。川重がSPICEを受注するのは初めて。英国の海底サービス会社であるモダスサブシーサービスから受注した。同社は2機の購入を計画しており、まず川重に1機目を発注。英国の周辺海域などで海底に敷設したパイプラインの点検に投入する。価格は明らかにしていない。

 SPICEは同社の潜水船に関する技術と、産業用ロボットの技術を融合。自律型無人潜水機(AUV)に、パイプラインを検査するためのロボットアームを世界で初めて取り付けたのが特徴だ。母船から操作しなくても、ロボットアームを自律的に制御し、近接検査センサーを搭載した装置をパイプラインに沿って安定して移動させる。海中で「ドッキングステーション」に接続することで、浮上しなくても充電や母船への検査データ転送が可能。安全、効率的に運用できる。

 石油やガスの海底パイプラインが増加していることから、海底パイプラインの点検や検査の需要も世界的に増加している。SPICEは、現在の主流であるケーブルが付いた遠隔操作型の無人潜水機と異なり、母船に特殊な機材や専任の操作担当者が要らなくなる。水中での作業時間を長くできるうえ、船員の負担軽減も期待できるとして川重は開発を進めてきた。昨年6月には淡路島沖の海底で、自動制御で検査する実証実験にも成功していた。

 全長約5.6メートル、幅約1.4メートル、高さ約1.1メートル。空中重量は約2.5トンで、深さ3000メートルまで潜水できる。最大速力は4ノット(時速約7.4キロ)。

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