井戸兵庫知事、宣言解除の基準「前回と同じでよいのか」 県も大規模接種

20210517井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は17日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除するよう国に要請するきっかけについて、「前回と同じでよいのかどうかを、しっかり見極めなきゃいけない」と述べ、慎重に判断する方針を強調した。具体的な解除の基準について腹案はあるか聞かれると、「まだそういう状況ではない」と述べ、現状では感染者数が多く、医療体制も逼迫度が強いとの認識を改めて示した。

 今年1〜2月に発令された2回目の緊急事態宣言では①人口10万人あたりの感染者数が10人以下②重症者専用病床の利用率が50%を下回る--という2つの基準を満たしたとして、国に緊急事態宣言の解除を要請した。ただ、その後は再び感染者数は増加に転じ、4月5日からの「まん延防止等重点措置」や同25日からの3回目の緊急事態宣言につながった。このため今回の緊急事態宣言を解除は、住民への要請を段階的に弱めるなど、人の移動が以前と同じになるまでに時間をかける必要があるとの見方を説明した。

 このほか井戸知事は、兵庫県も新型コロナのワクチンを接種する大規模会場を開設する方針を明らかにした。神戸市内は政令市である同市が担当することを念頭に、播磨地域と阪神地域でそれぞれ1カ所ずつの開設を検討する。6月下旬の開設をめざすが、詳しい場所や日程のほか、接種を担当する人材などの調達について今後詰める。「歯科医師会や赤十字などの協力を受けることを考えたい」という。使用するワクチンは、米モデルナ社が開発したワクチンになる見通しという。

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