日本製麻の今期、純利益48%増に 自動車向けマット回復で・インド動向注目
- 2021/05/14
- 23:51

麻袋大手の日本製麻(3306)は14日、2022年3月期の連結純利益が前期比48%増の1億4100万円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、前期の前半に落ち込んだ自動車用フロアマットの販売が回復しつつあるという。食品事業もレトルトなどが順調に推移するとみて、増益を確保する見通しだ。配当金は3円(中間なし)を据え置く。
売上高は2%増の33億円、営業利益は16倍の1億7100万円を見込む。麻袋の材料である黄麻(ジュート)は、いまのところ産地であるインドからの輸入が順調という。ただ新型コロナの感染拡大を受けた大規模なロックダウン(都市封鎖)などが実施された場合、黄麻の輸入に影響が出る可能性があるため、動向に注目しているという。
同時に発表した21年3月期の連結決算は、最終損益が9500万円の黒字(前の期は1000万円の赤字)だった。新型コロナの影響でマット事業が落ち込み減収ながら、パスタなど食品の寄与で黒字を確保した。売上高は前の期比13%減の32億円、営業損益は1100万円の黒字(前の期は3500万円の赤字だった)。最終黒字を計上したことで期末配当に3円(中間なし)と、2期ぶりに復配した。
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