三ツ星ベルト、今期純利益30%増に 国内外とも回復・3期連続増配へ

20210514三ツ星ベルト決算

 伝導ベルトを製造販売する三ツ星ベルト(5192)は14日、2022年3月期の連結純利益は前期比30%増の53億円になる見通しだと発表した。前期に新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済活動の停滞で、後退していた需要の回復が継続すると想定。国内外の自動車用ベルト、一般産業用のベルともに、販売が増加するとみる。増収効果で利益も増える。

 売上高は8%増の700億円、営業利益は47%増の73億円を見込む。3月15日に発表した24年3月期を最終年度とする中期経営計画で示した、22年3月期の目標値と同じ数値。中期計画では24年3月期までの3年間で150億円の設備投資を計画しているが、このうち今期は45億円を予定する。老朽化した製造設備の更新などを計画している。業績予想の前提になる為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=115円とした。

 年間配当金は前期比3円増配の60円(うち中間30円)を予定する。18年10月の株式併合以降、3期連続で増配する計画だ。同社は中期計画の最終年度である24年3月期までの3年間平均で、自社株買いも含めた連結総還元性向50%をめざしている。

 同時に発表した21年3月期の連結決算は、純利益が前の期比26%減の40億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言やロックダウン(都市封鎖)などで、国内外の自動車用ベルト、一般産業用ベルトともに20年4〜9月期の落ち込みが大きかった。年度後半に回復してきたが補えなかった。売上高は9%減の648億円、営業利益は32%減の49億円になった。

 期末配当は従来予定に3円を積み増し30円にする。年間配当は前期比3円増配の57円(うち中間27円)になる。

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