大正薬HD、ビオフェルを株式交換で完全子会社化へ シナジー最大化めざす

 大正製薬ホールディングス(4581)は14日、子会社で東証1部上場のビオフェルミン製薬(4517)を株式交換で完全子会社化すると発表した。ビオフェル1株に対し、大正薬HD株を0.5株を割り当てる。ビオフェルは7月27日を最終売買日として上場廃止になる。株式交換の効力発生は7月30日。

 整腸剤の「ビオフェルミンS」が主力製品で、国内でも高い知名度がある。大正薬HDの前身である大正製薬が2008年に同社株を公開買い付けして、連結子会社になっていた。現在はビオフェルの発行済み株式数のうち、62.8%を大正薬HDが保有する。

 ビオフェルは08年に傘下に入ってから大正薬HDとの連携を進めてきたが、完全子会社になることで「シナジー(相乗効果)を最大化できる」とみている。営業や販売面で一層強力に連携できるようになるほか、ビオフェルにとって経験がない製剤開発のノウハウも共有できると期待する。大正薬の海外販路を活用できる可能性も出てきた。

 上場会社としての同社は1949年7月に当時の神戸証券取引所に上場。61年からは旧大阪証券取引所の上場銘柄。2013年の大証・東証の現物市場統合で東証1部銘柄になった。72年間の株式公開会社としての歴史に区切りを付ける。

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