ノザワ、今期純利益15%減に コロナ影響が前期後半から継続
- 2021/05/14
- 12:05

建設資材大手のノザワ(5237)は14日、2022年3月期の連結純利益が前期比15%減の10億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、前期に建設計画の延期や中止が相次いだことから、主力製品の外壁材である押し出し整形セメント板「アスロック」の需要が減少する。減収の影響で減益になる見通し。高付加価値品へのシフトなどを進めるが、補いきれないとみている。
売上高は6%減の210億円、営業利益は14%減の15億円を見込む。新型コロナの影響は前期の後半から徐々に表れているという。ただ今期の後半には東京地区、関西地区とも再開発の外壁工事が徐々に始まるため、アスロックの需要は期末にかけて回復に向かう見通し。ただ、コンテナ不足による海上貨物運賃の高止まり、原材料価格の上昇などコスト高が逆風になる。
年間配当金は前期据え置きの30円(中間なし)を予定する。連結配当性向30%を配当のめどにしており、前期に引き上げた配当額を維持できると判断した。
同時に発表した2021年3月期の連結決算は、純利益が前期比48%増の12億円になった。前の期に発生した工場火災に関する費用がなくなったのが寄与した。加えて主力のアスロックが堅調に推移したことで、生産効率の向上も採算改善につながった。売上高は微減の223億円、営業利益は54%増の18億円だった。
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