シスメックス、今期純利益21%増に 家次会長兼社長「難しい目標でない」

20210513シスメックス決算中経

 医療用の検査機器を製造販売するシスメックス(6869)は12日、2022年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比21%増の400億円になる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で都市封鎖や受診控えによって、世界的に減少していた需要が回復。主力の血液分野で検査試薬の販売が増え、増収効果による増益を見込む。年間配当は前期比2円増の74円(うち中間37円)と、2期ぶりの増配を計画する。

 売上高は前期比15%増の3500億円と過去最高、営業利益は16%増の600億円と堅調な伸びを見込む。今期の設備投資は390億円、研究開発費は275億円、減価償却費は295億円を見込む。為替レートは対ドルで106円、対ユーロで125円、対人民元で16円を想定した。

 電話会議システムを通じて12日に記者会見した家次恒・会長兼社長は、新型コロナの影響で一時的に消滅した検査の回復に加え、足元の円安が追い風になることを考慮すれば、売上高の「3500億円は難しいターゲット(目標)ではない」との見方を示した。そのうえで事業採算についても「試薬がリカバリー(回復)できると従来の収益性を取り戻せる」との見通しを語った。

 同時に発表した21年3月期の連結決算は、前の期比5%減の331億円になった。新型コロナによる都市封鎖や受診控えが影響した検査の減少は、売上高を120億円程度押し下げたと見積もる。高採算である検査試薬の販売減で、増収ながら利益率が響いて減益。一方、期中に開始した新型コロナ関連の事業は売上高に35億円程度の寄与があった。売上高は1%増の3050億円、営業利益は6%減の517億円になった。

 あわせて新たに発表した24年3月期を最終年度とする中期経営計画では、最終年度の売上高4200億円、営業利益800億円などを目標にした。売上高のうち100億円は手術支援ロボット「ヒノトリ」関連での計上をめざす。

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