神戸製鋼の神戸発電所、アンモニア燃料で発電めざす 2050年CO2排出ゼロへ

 神戸製鋼所(5406)が11日に発表した2024年3月期を最終年度とする中期経営計画では、石炭火力発電所である神戸発電所(神戸市灘区)で、アンモニアを燃料とする発電に向けて技術開発する長期的な方向性を盛り込んだ。2050年をめどに同社全体の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」をめざす一環だ。前段階として、2020年代のうちに石炭とアンモニアを混ぜた燃料を使用できるか検討する。

 現在は多くが肥料として使われているアンモニアだが、燃焼してもCO2を排出しない「カーボンフリー」の燃料としても関心を集めている。石炭をアンモニアに混ぜて燃料にする「アンモニア混焼」の実証実験は各地で始まっており、神戸発電所も同様の技術によるCO2排出削減に乗り出す。さらに将来的にはアンモニアだけを燃料にする「アンモニア専焼」の発電も念頭に置くが、そのための技術はまだ確立されておらず、2050年までの課題とした。

 中期経営計画の説明会で神戸製鋼の山口貢社長は、アンモニア専焼の発電所をめざすには専焼技術の開発に加え「安価で大量な燃料アンモニアの調達など多くの課題がある」と指摘。実現に向け「関係機関やステークホルダー(利害関係者)と協力しながら、これらの課題に取り組みたい」と話した。このほか神戸発電所に関しては、石炭に下水汚泥や食品残さといったバイオマス燃料を混ぜて燃料とする発電で、地域エネルギーの高効率化をめざすことも盛り込んだ。2030年に向け開発・実証を計画しているという。

▽関連記事

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

神戸経済ニュース twitter

神戸経済ニュースについて

神戸経済ニュース

Author:神戸経済ニュース
「神戸を知ると世界が分かる」を合い言葉に、神戸の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事がオリジナルです。

詳しくはこちら。

広告