川重「PCR検査サービス」業績予想に織り込まず 配当額に影響も?

20210204川重自動PCR検査システム

 川崎重工業(7012)は11日に開示した2022年3月期の連結業績予想に、同社製の産業用ロボットを活用した新型コロナウイルスのPCR検査サービスを織り込まなかった。同サービスは、必要な機器を40フィートコンテナの中にすべて収納した移動式。1日あたり最大2500検体の検査を完全自動化した。通常のPCR検査と同じ検査だが、結果は検体投入後80分と短時間で判明するのが特徴だ。シスメックス(6869)などと共同で開発した。

 第1号のシステムは3月から、愛知県豊明市の藤田医科大学で稼働した(写真=資料)。航空機の搭乗直前にも検査が可能になるなど、幅広い用途で使われると関心を集めている。決算発表を受けて各社の取材に応じた山本克也副社長は「現在さまざまな地方自治体や医療機関などから引き合いがあり、対応を進めている状況で、現時点では年間の収益がどの程度になるか予測は難しい」のが業績予想に織り込まなかった理由だと説明した。

 川重は決算短信に今期30円の年間配当予定を掲載しているが、山本副社長は「これは最低ラインで、現在織り込んでいないPCR検査事業の収益について見極めがはっきりした段階で、配当についても見直していきたい」とも。PCR検査は配当に影響するほど、大きく収益貢献するのかとの記者の質問には、「可能性はあると思う」と山本氏。医療従事者の感染リスクを軽減するサービスだけに、改めて普及に期待がかかりそうだ。

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