知事選2017 選挙公報を読む(1)中川氏 ユニークな政策目立たせ、実績も強調
- 2017/06/21
- 23:37
選挙運動では候補者名や顔写真が大きく掲載されたチラシなどを配布するケースは多いが、各候補がどのような政策を掲げているかを比較できる機会は意外に少ない。いくつかある限られた手段の1つが各世帯に配布される選挙公報だ。7月2日に実施する兵庫県知事選の候補者について、選挙公報から各候補が掲げる政策のポイントなどを読み解いてみよう。
選挙広報への掲載順で第1回は前加西市長で無所属の中川暢三候補。
中川氏は8つの重点分野と4つのセールスポイントを横書きで並べた。これらのうち特にユニークな政策を「全国初」として目立たせている。健康増進による医療費削減で国保料の割引を実現することなど、他の候補には見られない独自の路線を強調した。なかでも、右肩の最も目立つ位置に「『投票したら1万円』ポイント制度!」を配置した。
中川氏は「19億円もの税金を使う知事選で、有権者の3分の2が棄権しています」と指摘する。知事選は選挙そのものに関心を持つ機会になることを捉えて、無党派層などへも投票を呼びかけているようだ。このほか地域通貨への取り組みなども、他の候補にはみられない独自の視点からの公約だ。
一方で、「15年間、自治体の経営改革を提言・実践」「役所と民間、官民の大組織の経験豊か」と、これまでの実績も強調した。加西市長を務めた際には企業誘致に成功したことや、全国初のボランティア駅長制度で北条鉄道を再生させたことにも言及した。前加西市長のほか元大阪市北区長の経歴も掲載している。
選挙公報は各世帯に配布するほか、兵庫県選挙管理委員会のホームページでも見ることができる。
=つづく
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