神戸製鋼、今期純利益8%増に 自動車向け回復で鉄鋼・素形材が黒字化

20210511神戸鋼決算

 神戸製鋼は11日、2022年3月期の連結純利益が前期比8%増の250億円になりそうだと発表した。自動車向けの鉄鋼や素形材が回復する。アルミは自動車向けのほか、飲料用の缶材と半導体向けの分野も前期に続き堅調に推移するとみており、冬の電力不足を受けた電力部門の特需がなくなることなどを吸収。増収効果で増益を確保する見通しだ。素材形事業のしっかりした需要を背景に、原材料価格の上昇は販売価格への転嫁をめざす。

 売上高は10%増の1兆8700億円、営業利益は81%増の550億円を見込む。事業部門(セグメント)別では、前期の前半を中心に新型コロナウイルスの感染拡大による需要減の影響を大きく受けた「鉄鋼」「素形材」が黒字化する見通し。加えて海外での需要が回復し、販売台数の増加を見込む「建設機械」も大幅な増益の見通しだ。前期に産業機械や圧縮機の受注が減少し、今期の納品が減る「機械」は103億円の減益要因になるが、他のセグメントで補う。

 粗鋼生産量は660万トン程度(前期は581万トン)を見込む。アルミ板販売数量は350万トン程度(前期は305万トン)の予想だ。今期の後半にも神戸発電所(神戸市灘区)で3号機の稼働を予定する電力事業は、減益の見通し。電力不足による特需の反動に加え、真岡発電所(栃木県真岡市)が法定点検で稼働日数が減少するのが響く。年間配当計画は「未定」とした。

20210511神戸鋼セグメント

 同時に発表した21年3月期の連結決算は、最終損益が232億円の黒字(前の期は680億円の赤字)だった。4月5日に発表した従来予想である70億円の黒字から、さらに上振れした。コスト削減の進展に加え、期末にかけて需要回復で鉄鋼アルミや素形材といった素材系事業の収益改善が進展した。それもあって繰り延べ税金資産の計上額が膨らんだのも寄与した。21年3月期末の配当金も10円と、従来予定の5円から引き上げた。

 売上高は前の期比9%減の1兆7055億円、営業利益は3.1倍の303億円になった。

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