聖火リレー、神戸市で行事なし 姫路市と丹波篠山市で代替行事・緊急事態宣言
- 2021/05/10
- 20:59

兵庫県は10日、東京五輪を控えて23・24日に県内で実施を予定していた、公道での聖火リレーを中止すると発表した。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が31日まで実施されたことに伴う措置。聖火の到着を祝う行事「セレブレーション」を予定していた姫路市と丹波篠山市の会場2カ所に聖火ランナーが集まり、関係者だけで周回コースなどを使ってリレーする代替行事を開催する。神戸市内での聖火リレーに関する行事はなくなった。
23日は姫路城三の丸広場(姫路市)、24日は篠山城跡三の丸広場にランナー各90人が集まり、それぞれの会場内で200メートル程度ごとに聖火をリレーする。密集を避けるために無観客で実施するが、ランナーの家族など関係者は上限を決めて応援に入れるようにする。聖火が通過する予定だった自治体(市)のPRができるイベントも検討する。代替行事はライブ動画を配信できるよう調整する方針という。
当初の計画では、24日朝に兵庫県庁(神戸市中央区)をスタート地点として、同日午前にメリケンパーク(同)の「BE KOBE」記念碑前で聖火の「ミニセレブレーション」を開催。その後は明石市、南あわじ市、西宮市、尼崎市、三田市を通過して丹波篠山市に向かう予定だった。
兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)が10日の定例記者会見で発表した。「リレーをするか、しないかも1つのポイントだったが、姫路城、篠山城(跡)とも三の丸広場には広さがあり、密にならないと判断した」という。聖火リレーは「オリンピック・パラリンピックが開催されることの地域としての期待を示す機会だっただけに、沿道からの声援がなくなったのは残念」と話した。
聖火リレーの兵庫県実行委員会は兵庫県の教育委員会事務局スポーツ振興課が事務局を務める。
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