家次神商会頭、新型コロナ「業態転換・事業再構築どう加速するか」課題に

20210510家次神商会頭

 神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長、写真)は10日に開いた定例記者会見で、新型コロナウイルスの影響が長引いていることで「中小企業を支援する内容も変わってきた」と説明した。足元ではニューノーマル(新常態)に対応した「業態転換や事業再構築をどうアクセラレート(加速)するか」が課題になっていると指摘。神戸三宮阪急ビル(神戸市中央区)に神戸市が新たに開設した知的交流拠点「アンカー神戸」などの「ファシリティー(施設)をうまく活用していきたい」と述べ、行政と連携した中小企業支援に改めて前向きな姿勢を見せた。

 家次氏は商工会議所による支援について、これまでは資金繰り支援や補助金獲得といった「金融関係のサポートが多かった」のが、足元では中小企業からの問い合わせも「どう業態転換するか」といった内容が増えていると説明。業種による景況感の差が大きくなる中で、事業承継を含めたM&A(合併・買収)も活発化するとの見通しを示した。中小企業の新しいチャレンジについて商工会議所の経営指導員を中心に積極的に支援するほか、デジタル技術で事業を変革する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」やスタートアップ支援については専用のホームページを開設して情報提供を強化したと説明した。

 許認可などでスピードの遅さを感じることはあるか、との記者の質問には米食品医薬品局(FDA)が新型コロナのワクチンに緊急使用許可(EUA)を出した例を挙げながら、米国は「緊急事態の対応が取れている」と指摘した。一方で、すでにJCRファーマ(4552)が神戸市内の工場で原液の製造に取り組む、英アストラゼネカが開発したワクチンに「まだ認可が出ていない」と言及。「平時と非常時は行動の仕方も変わっていかないといけない」と述べ、行政に早期の対応を求めたうえで「われわれ企業経営でも同じ」と自戒していた。

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