20年度の兵庫県有効求人倍率、6年ぶり1倍割れ コロナ影響で離職者も増加

20210430有効求人倍率20年度

 厚生労働省の兵庫労働局は30日、2020年度の年間で見た有効求人倍率が0.97倍と、19年度の1.38倍から0.41ポイント低下した。6年ぶりに1倍の節目を下回り、求職数が求人数を上回ったことを示した。有効求人数が19年度比2万1410件減少の7万6824件だったのに対し、有効求職者数は7989件増加の7万9387件だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先行き不透明感から企業が新規採用に慎重になったのを反映した。

 離職者の増加が求職者数の増加につながった面もある。期間雇用で契約が更新されない、いわゆる「雇い止め」なども増えたようだ。解雇や雇い止めなどによる離職を示す「事業主都合離職者」は20年度の月平均が1942人と、19年度に比べて31.1%増加した。「宿泊業・飲食サービス業や、アパレルを中心とした小売業で事業主都合離職者が増えた」(兵庫労働局)という。

 事業主都合離職者の伸び率は、20年6月に前年同月比76.6%増とピークになって以来は低下傾向。20年3月は4.4%増まで縮小している。3月は雇用の先行指標とされる新規求人倍率が改善するなど、「足元で明るい兆しが出ていただけに、3回目になる(兵庫県を対象とした)新型コロナの緊急事態宣言の影響は注意が必要だ」と兵庫労働局ではみている。

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