1〜3位わずかな差に ケーキコンテスト「洋菓子フェスタ」中止も開催で
- 2021/04/29
- 04:13
兵庫県洋菓子協会(神戸市灘区)と神戸ファッション協会(神戸市中央区)は28日、「第15回デコレーションケーキコンテスト」の審査会を開催した。洋菓子協会に出品作品のケーキ25作品を集め、ベテランのパティシエ(ケーキ職人)6人が100点満点で審査し、審査員全員の平均点で順位を競う。結果は首位から3位までの点差がわずか0.77点という僅差だった。審査員長を務めたツマガリ(西宮市)の岩佐康雄さんは「出品数も比較的多く、レベルも高かった」と総評。次世代の洋菓子業界をになう若手パティシエの、層の厚さを改めて印象付けた。
当初の計画では、コンテストは大丸神戸店(神戸市中央区)で29日に開幕する「洋菓子フェスタ in Kobe」で開催する予定だった。2年ぶりに開催して、来場客も審査員として投票できるようにするはずだったが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けて大丸神戸店が臨時休業。洋菓子フェスタも中止になった。だが、デコレーションケーキ作りは何カ月も前から準備してきたこともあり、洋菓子協会とファッション協会はコンテストだけでもと、開催することを決めた。「こんな時期でも開催することができて、ありがたい」と岩佐さんは話していた。
1位の兵庫県知事賞はヴィタメール・ジャポンの香川敦郎さんが制作した「ふしぎの国の『あっ!!リス』」(写真中)。秋の風景をモチーフに、きのこの周りをリスが駆け回る様子を生き生きと表現して94.600点を獲得した。2位の兵庫県洋菓子協会会長賞はアンテノールの田中美奈さんによる「私たちの楽園」(写真右)で94.000点だった。93.833点を獲得した3位の神戸ファッション協会賞は、ホテルオークラ神戸の川端直弥さんが作った「優雅な休日 Afternoon Tea」(写真左)だ。
デコレーションに使えるのはアーモンドの粉末などから作るマジパンと、バタークリーム、チョコレートだが、造形物は基本的に、そのままでは軟らかいマジパンで作る。立体的にしようと思えば、時間をかけて乾燥を待つしかない。加えてチョコレートで装飾する線の細さや丁寧さなども求められる。今回のコンテストは兵庫県の若手パティシエが対象の地方大会だが、岩佐さんは「上位の作品は全国大会に出品しても、賞を獲得できるほどの高い技術で表現している」と話し、後輩パティシエらの成長に顔をほころばせていた。
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