ノーリツ「お風呂が沸きました」を音商標に登録 クラシック含む音声で初
- 2021/04/28
- 14:57
ガス給湯器大手のノーリツ(5943)は28日、同社の給湯器で風呂に適温のお湯が溜まったことを示すメロディー(楽譜=ノーリツ提供)を含む「お風呂が沸きました」の音声が「音商標」として商標登録を完了したと発表した。メロディーはクラシック音楽で、ドイツの作曲家エステンの「人形の夢と目覚め」の一部だ。同社によるとクラシック音楽を含む音声としては、初めて音商標として登録されたという。(音声はこちら=ノーリツのYouTubeチャンネル)
クラシック音楽は通常、商品やブランドなどを識別するための能力を持たない音であるとされ、音商標として登録できない典型例とみられている。ノーリツも最初に申請した際、特許庁に登録を認められなかった。ただ同社が同じメロディーを1997年から使い続けており、同音声を発信するリモコンの販売台数が累計で1625万台になっていることを主張。さらに同音声をテレビCMなどで使い続けていることや、ネットでも話題になるなどメロディーが持つ「識別力」を強調した。
さらに特許庁には、社内報で取り上げた件数も照会しながら、ノーリツ社内でも「お風呂が沸きました、という音声に誇りを持っている」(広報担当者)ことなども示したという。早ければ登録まで数カ月とされる音商標だが、約3年をかけて、2度目の申請でようやく登録できた。
クラシック音楽は通常、商品やブランドなどを識別するための能力を持たない音であるとされ、音商標として登録できない典型例とみられている。ノーリツも最初に申請した際、特許庁に登録を認められなかった。ただ同社が同じメロディーを1997年から使い続けており、同音声を発信するリモコンの販売台数が累計で1625万台になっていることを主張。さらに同音声をテレビCMなどで使い続けていることや、ネットでも話題になるなどメロディーが持つ「識別力」を強調した。
さらに特許庁には、社内報で取り上げた件数も照会しながら、ノーリツ社内でも「お風呂が沸きました、という音声に誇りを持っている」(広報担当者)ことなども示したという。早ければ登録まで数カ月とされる音商標だが、約3年をかけて、2度目の申請でようやく登録できた。
ノーリツはもともと、目が不自由な顧客が風呂を沸かす際の不便をなくすのを目的に、「お風呂が沸きました」のメロディーを導入した。ただ現在は、それ以上に顧客の間に定着していると同社はみる。同社では「3月10日で創立70周年を迎えたこともあり、音商標の登録を機会にブランドが一層浸透するような情報発信を続けたい」(広報担当者)としている。
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