TOA、前期純利益23%減に上方修正 国内防災分野の比率上昇で採算改善

20210415TOA修正

 音響放送機器のTOA(6809)は15日、2021年3月期の連結純利益が前の期比23%減の16億円になったようだと発表した。従来予想の11億円から上方修正し、減益幅が縮小する見込みになった。防災無線に使う放送機器など国内での防災・減災分野が伸びた。相対的に低採算の海外鉄道向け販売が想定を下回ったこともあり、同社全体でみて利益率が改善した。営業利益は35%減の22億円の見通しと、従来予想の18億円から引き上げた。

 売上高は従来予想と同じ10%減の405億円を据え置いた。国内販売が想定を上回った分、海外鉄道向けの販売が伸びず、売上高全体としては従来想定と同じ水準になったという。

 同社は5月7日に21年3月期の決算発表を予定している。

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