兵庫県、「飛沫防止うちわ」の配布を中止 新型コロナ対策として逆効果の批判
- 2021/04/14
- 19:36
兵庫県は14日、井戸敏三知事が9日の記者会見で発表した「飛沫防止うちわ」の配布を中止することを決めた。井戸敏三知事が14日午後に記者団の取材に応じて明らかにした。神戸市が13日に、同市内の飲食店に対して配布しないよう申し入れたほか、新型コロナウイルスの感染防止策として効果を疑問視する声が相次いでいた。(写真は兵庫県が作成した、うちわの見本=兵庫県の発表資料より)
兵庫県は新型コロナの感染対策として、感染源になる飛沫を防ぐために、うちわで食事中に口を覆うことが有効と主張。飲食店がオリジナルのうちわを作成するサンプルにと、1店舗あたり20枚、合計32万枚のうちわを作成して飲食店に送付する計画だった。
ただ神戸市は、うちわを使って食事することが安全であるというメッセージを与えかねず、かえって逆効果などと指摘。兵庫県には批判の声も集まっていた。兵庫県によると、うちわが納品される前に中止が決まったという。15日から発送する予定だったため製作は始まっていたとみられるが、どの程度の廃棄ロスが発生するかなどは現時点で明らかでない。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 神戸市、外来診療で支援金1日最大20万円 新型コロナ対策で大型連休中 (2021/04/16)
- 兵庫県「重点措置」適用地域に明石・宝塚など5市1町を追加 22日から (2021/04/15)
- 兵庫県、「飛沫防止うちわ」の配布を中止 新型コロナ対策として逆効果の批判 (2021/04/14)
- 兵庫県、宝塚・明石など重点措置の適用拡大を検討へ 15日に緊急の対策本部会議 (2021/04/14)
- 兵庫県、「飛沫防止うちわ」15日の発送は見合わせ 神戸市が申し入れなどで (2021/04/14)
広告