日本イーライリリー、20年の売上高2.9%減 21年は5製品を発売へ

20210414トムセン社長

 米製薬大手イーライリリーの日本法人である日本イーライリリー(神戸市中央区)は13日、2020年12月期の売上高が前の年に比べ2.9%減の2671億円だったと発表した。バイオ後続品(バイオシミラー)の発売が影響した骨粗しょう症の治療薬「フォルテオ」が36.0%減だったほか、後発品に押されたADHD治療薬の「ストラテラ」が48.8%減になるなど、既存製品の販売減が響いた。新製品や成長製品が大きく伸びたが、補いきれなかった。

 稼ぎ頭の抗うつ剤「サインバルタ」は4.4%増の637億6400万円、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌にも適用が広がった抗がん剤「サイラムザ」が7.5%増の521億400万円と続いた。全製品を成長段階別に分類すると、「新製品・成長製品」は27%増の1119億円、「成熟製品」は12%減の1552億円だった。同社全体では減収になったが、テレビ会議システムを通じて記者会見したシモーヌ・トムセン社長(写真=日本イーライリリー提供)は、売上高に占める新製品・成長製品の比率が上昇したことで「強固なビジネス基盤を構築できた」と話した。

 同社では21年3月末までに新たに5種類の製品の用途拡大または発売をめざす。米国で開発が進んでいる新薬について、すべて日本でも並行して開発が進められる体制を整備したという。2014年から10年間で20品目の承認取得をめざす「20 in 10」は着実に進行していると強調。このほか関節リウマチ薬「バリシチニブ」を、新型コロナウイルス治療薬として承認申請したことも示した。新型コロナの感染拡大で「難しい局面ではあるが、日本の従業員らの安全を確保しながら、2300万人の患者さん対する貢献を続けたい」(トムセン社長)と話していた。

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