ATAO、今期最終損益トントンに 増収も広告・販促費の積極投入で

20210413ATAO決算

 バッグや財布を企画・販売するスタジオアタオ(ATAO、3550)は13日、2022年2月期の連結最終損益がトントン(前期は3500万円の黒字)になりそうだと発表した。店舗での販売には、前期に新型コロナウイルスの影響で臨時休業した反動が表れるうえ、積極的な広告展開で増収を見込むが、ATAOブランド、ILEMER(イルメール)ブランドで積極的に広告費や販促費を投入するのが響く。営業損益もトントン(前期は9400万円の黒字)を見込む。

 売上高は前期比12%増の45億円になる見通しだ。前期中である21年2月に実施したイルメールブランドのテレビCMを、4月26日〜5月9日にも展開。関東1都6県と、近畿2府4県に向けて、さまざまな時間帯でテレビCMを放送する計画だ。同社は2月以降、テレビCMが奏功して期末にかけて想定をやや上回る売上高を計上した。着せ替えができてアクセサリーになる「サプライズ・ハッピードール」などの浸透をねらう。年間配当金は前期据え置きの5円(中間なし)の計画だ。

 同時に発表した2021年2月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ94%減の3500万円だった。イルメールブランドが伸びている機を捉え、国内向けに宣伝広告費を大幅に増額したのが響いた。一方で、新型コロナを受けた臨時休業で店舗販売が落ち込み、ネット販売の増加では補いきれなかった。売上高は3%減の40億円、営業利益は88%減の9400万円だった。

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