兵庫県、行政手続き「原則オンライン」に転換 推進計画を決定

 兵庫県は12日、行政手続きのオンライン化に向けた「推進計画」を決めたと発表した。これまで行政手続きはすべて紙の書類を正式な手続きとしていたが、「手続きはオンラインを原則とし、紙でも手続きできる」と方針を転換する。さらに紙の手続きをネットに置き換えるだけでなく、「同じ情報を何度も入力させない(ワンスオンリー)」「民間の手続きも含め、似たような手続きを1度でできる(コネクテドワンストップ)」を掲げ、システムの構築に取り掛かる。推進計画は2021〜23年の3年間を対象として作成した。

 具体的なスケジュールなどについては今秋をめどにまとめる計画だ。ただデジタル庁の設立などで目標が変わる必要が出てくる可能性も残り、随時柔軟に計画を見直せるようにする。まず年400件以上と高頻度の手続きをオンライン化して高い成果をあげる考えだ。次に何度も反復する手続きや、添付書類が少なくオンライン化しやすい手続きを、順次オンライン化する。対象は4368種類の手続きで、このうち既にオンライン化したのは286種類にとどまっている。

 13日の定例記者会見で井戸敏三知事が発表した。井戸知事は「デジタルデバイド(情報格差)対策もしっかり行なっていきたい」という。「この計画に従って推進が図れれば、兵庫県も全国の自治体の中では相当の地位を確立することができるのではないか」と話していた。

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