神戸タータン、学校制服で初の採用 入学式で着用開始・神戸市立の中学校で
- 2021/04/10
- 05:35
神戸開港150年を記念してデザインしたチェック柄「神戸タータン」が神戸市立本山中学校(神戸市東灘区)で、学校の制服としては初めて採用された。9日に入学式を迎えた新1年生から着用が始まった。入学式の式辞で古川雅一校長は、神戸タータンを取り込んでデザインを一新した制服について触れ、「神戸を愛し、神戸に冠たる、伝統ある本山中学校で学ぶことを誇りに思うこと」と制服のデザインに込めたメッセージを説明した。
新しい制服はネクタイとリボンに神戸タータンを取り入れた。遠くからでも神戸タータンと分かるデザインになっている。スラックスとスカートには、さりげなく神戸タータンの生地をあしらった。性別を問わず、ネクタイ、リボン、スラックス、スカートとスタイルを自由に選べるようにしたのが特徴だ(2枚目の写真=菅公学生服提供)。生徒の代表は入学式の誓いの言葉の中で「一新された制服に袖を通してみると、身が引き締まります」と話していた(1枚目の写真)。
同校で制服のデザインを見直すのは約60年ぶりという。かねて学生服大手の菅公学生服(岡山市北区)との間で新たな制服のデザインについて協議を進めていたところ、同社が神戸タータン協議会(神戸市東灘区)に加入していたことで、神戸タータンを使用した学生服のデザインが実現した。新1年生から適用し、従来の制服を着用している2・3年生も希望があれば着用できることにした。
神戸タータン協議会と神戸ファッション協会(神戸市中央区)は神戸市と共同で、昨年に続いて神戸市立の小学校、義務教育学校、特別支援学校の新1年生(約1万2000人)を対象に、下敷きやクリアファイルなど神戸タータンのオリジナル文具セットを配布した。神戸市立福池小学校(神戸市東灘区)では贈呈式を開催。若年層や家庭でも神戸タータンを身近に感じられるようにして、神戸の「市民ブランド」としてさらなる定着をめざす。
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