神戸市長・阪急阪神HD会長らが記念植樹 六甲最高峰のトイレ棟など完成式典
- 2021/04/09
- 16:24
神戸市は9日、六甲山の最高峰付近のトイレ棟や周遊路、案内板など一連の整備が完成したことを記念する式典を開催した。式典には神戸市の久元喜造市長に加え、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長、ブナを植える会(神戸市灘区)の桑田結代表が出席。3人でブナの木を記念植樹して、完成を祝った(1枚目の写真)。トイレ棟と周辺の整備費用は約2億円。このうち1億円を阪急阪神HDが寄付したほか、整備したトイレ棟と芝生広場の土地も阪急阪神HDのグループ会社が神戸市に寄付した。
トイレ棟(2枚目の写真)は先行して昨年11月から使用を開始。六甲山を含む兵庫県産の木材を使い、周辺の景観になじませた。屋根は六甲山の連峰をイメージするデザインにした。道路沿いにあった従来のトイレは規模が小さく、浄化能力が追いついていなかったこともあり、浄化槽を大幅に大型化。入り口のドアを閉められるようにしたり、内部に暖房装置を付けたりするなど、冬でも凍結せず利用できるようにした。
トイレ棟の前には芝生広場を設け、さらに最高峰まで登れる新たな周遊路を開設。加えてハイキング道に沿った11カ所に新たな案内板も設置した。
阪急阪神HDの角会長は、神戸経済ニュースの取材に対し「神戸を中心とした阪神間の最大の魅力は、私も子供のころから親しんだ六甲山と瀬戸内海」と話した。神戸三宮阪急ビルの開業を26日に控えるなど三宮再開発で「市街地が活気を取り戻すのに呼応する形で、自然も楽しめるように整備していく必要があると思っており、神戸市と一緒にやっていきたい」と意欲を述べた。
久元市長は「新型コロナウイルスの感染が収束してインバウンド(外国人観光客の訪日)が再開したら、六甲山にも多く訪れてもらえると思う」とみる。このため「英語の案内板などは、もっと充実させる必要があるかもしれない」と話していた。
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