大型連休中の行事、2年連続の中止相次ぐ メリケンパークや須磨大茶会

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月末〜5月上旬の大型連休(ゴールデンウイーク、GW)中に開催する予定だった行事の2年連続での中止が相次いでいる。例年、5月のGW期間中にメリケンパーク(神戸市中央区)で開催している、神戸ワインや国産牛肉などを販売する「神戸ミートフェア」は、食肉業界団体などで構成する実行委員会が中止を発表した。神戸ビーフの試食などで長い行列ができやすいことから、密集を回避する必要があると判断した。

 メリケンパークで同時に開催してきた「KOBEメリケンパーク五月祭」も中止になる。規模を縮小して開催する代替行事の準備を進めていたが、5月5日まで神戸市に緊急事態宣言に準じた措置を取れる「まん延防止等重点措置」が適用されるのを受けて、代替行事も中止の方向で公園運営会社の神戸港Uパークマネジメント共同事業体(神戸市中央区)などが、関係機関などと調整中だ。メリケンパークではGW期間中に原則としてすべての行事を、2年連続で見送る見込みになった。

 やはり例年、GW期間近辺に須磨寺(神戸市須磨区)などで開催してきた「須磨大茶会」も2年連続の中止になった。源平ゆかりの地である須磨寺周辺の歴史も感じる機会として親しまれてきたが、飲食を伴う事業とあって新型コロナの感染リスクは避けられないと判断した。

 新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置は5月5日までだが、翌週の週末である5月16日には再延期した「第50回神戸まつり」の代替イベントも控える。昨年同様に5月半ばには感染が小康状態になれば開催できる公算だが、5月15日の各区のまつりでは東灘区と垂水区がすでに秋に開催する方針を決めている。先行きが見通しづらい状況は当面続きそうだ。

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