川重、今期最終赤字230億円に上方修正 車両減損も2輪車や油圧機器が販売増

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 川崎重工業は31日、2021年3月期の連結最終損益が230億円の赤字(前期は186億円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想の250億円から上方修正し、赤字幅が縮小する見込みになった。鉄道車両を製造する「車両事業」で減損損失の114億円を特別損失として計上するほか税金費用が増加するが、建設機器市場向けの油圧機器販売などが増え、採算が改善する効果などで吸収する。外国為替市場で円相場が想定よりも円安・ドル高で推移したのも寄与する。

 車両事業では新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国内の鉄道会社が投資計画を見直した。さらに海外で工程の遅延や、入札の延期があった。将来の損益見込みが悪化したため、製造設備などの事業用資産について減損処理が必要になった。今期無配とする配当計画は修正しない。

 売上高は前期比9%減の1兆5000億円になる見通しを据え置いた。航空宇宙システム事業では新型コロナ再拡大の影響などでさらに減収になったが、2輪車などのモーターサイクル&エンジン事業や、建機向け油圧機器など精密機械・ロボット事業の伸びで補う。2輪車と油圧機器の伸びを受けて同社全体として採算が改善。営業利益は50億円の赤字(前期は620億円の黒字)と、従来予想である100億円の赤字から、赤字幅が縮小する。

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