ワールド、デジタル分野に150億円投資 永久劣後ローンで調達・資本に計上

 アパレル大手のワールドは26日、永久劣後特約付ローンで150億円を調達することを決めたと発表した。市場が拡大しているデジタル分野に全額を投資し、収益力の向上をねらう。財務基盤の健全性を維持しながら、資金債務の返済期限がなく、通常の借入金よりも弁済順位が下がる劣後ローンで資金調達することで、国際会計基準では資本に計上できる。1株利益を希薄化させない資金調達もねらった。

 同社はデジタル事業について、アパレル向けシステムの提供といったB2B(企業間)と、子会社のラクサスを通じた高級バッグのシェアリング(共有)サービスなどB2C(個人向け)の2部門で展開。両部門とも投資を強化する。新規出店などに関する費用は、減価償却費を充てるなど現金が確保できていることから、調達する全額をデジタル分野に充てることにした。

 26日に三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の3銀行と資金借り入れの契約を結んだ。31日に実行。借り入れ条件は、利率が1カ月または3カ月の円建て東京銀行間取引金利(TIBOR)を基準にした変動金利にする。

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